函館の自然が育てた「道南杉」──職人が伝える建具の魅力

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私たちが暮らす函館は、港町の風情と豊かな自然が調和する街です。
その自然が育てた木のひとつが「道南杉(どうなんすぎ)」。
古くから地域の家づくりや暮らしを支えてきたこの木は、私たち建具職人にとって欠かせない素材です。今日は、函館の建具会社として日々道南杉と向き合っている私たちの目線で、その魅力をご紹介します。

道南杉の魅力

 やさしい木目と温もり

道南杉は手ざわりがやわらかく、木目が美しいのが特徴です。障子やふすまの枠に使うと、部屋全体が柔らかな雰囲気に包まれます。

 

清々しい香り

加工しているときに立ちのぼる香りは、まるで森の中にいるよう。建具として暮らしに取り入れると、その香りが日常に癒しを与えてくれます。

 

快適な住まいをつくる調湿効果

道南杉は“呼吸する木”。湿気の多い夏は余分な湿気を吸収し、乾燥する冬は水分を放出して室内の環境を整えてくれます。函館の四季を通して、住まいを快適にしてくれるのです。

 

快適な住まいをつくる調湿効果

道南杉は“呼吸する木”。湿気の多い夏は余分な湿気を吸収し、乾燥する冬は水分を放出して室内の環境を整えてくれます。函館の四季を通して、住まいを快適にしてくれるのです。

 

建具づくりに生かされる道南杉

私たちの会社では、道南杉を室内ドアや障子、襖の縁、造作材に用いています。
やわらかく加工しやすいので、繊細な細工や仕上げが可能です。函館の住宅に合わせ、和室・洋室どちらにも自然に溶け込みます。

また、家具やインテリア小物に仕立てると、暮らしにあたたかみが加わります。最近では、修学旅行生や観光客向けに「道南杉を使った体験」も人気で、スマホスタンドやコースター作り、カンナ屑を使ったアロマ小物なども楽しんでいただいています。

 

道南杉は、単なる木材ではありません。
函館の風土が育んだ自然の恵みであり、私たち職人が暮らしへ橋渡しをする大切な素材です。

私たち函館の建具会社は、これからも道南杉を活かした建具づくりを通じて、地域に根ざした「木のある暮らし」をお届けしてまいります。

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