職人の今日の一言 vol.1

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見えないところほど〝丁寧に〟

建具の仕事をしていると、つくづく思うのは「見えないところほど、丁寧に」本当に大事だなことだと

たとえば、襖(ふすま)や障子の枠の裏側。普段、使う人の目には触れません
でも、そこがほんの少し雑だっただけで、長く使ったときにガタついたり、紙の貼り替えのときに困ったりする
逆に、しっかり手をかけておくと、数年後、数十年後でも「よくできてる」と感じてもらえます

効率だけを考えれば、省ける作業はたくさんありますが、職人の“真心”は、むしろそういう“人の目に触れない部分”にこそ宿るものだと思っています

派手なデザインじゃなくてもいい
毎日、静かにそこにあって、使うたびにちょっとだけ心地いい
そんな建具をつくるために、今日も「見えないところ」を丁寧に仕上げています

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